君を刀と成す (61話)
幼い頃から孤独を好み、調香や蠱毒の飼育に長けた林見霧は、母の前でしか安らぎを得られなかった。母の死後、彼女は愚者を装いながら密かに林家の旧事件を調べ、姉の輿入れに伴って侯爵府へと入る。屋敷内では策謀が渦巻き、姉や各勢力が幾度も罠を仕掛ける中、世子の蘇長寂は警戒と詮索を重ねるうちに、彼女の芯の強さと優しさに気づいていく…
幼い頃から孤独を好み、調香や蠱毒の飼育に長けた林見霧は、母の前でしか安らぎを得られなかった。母の死後、彼女は愚者を装いながら密かに林家の旧事件を調べ、姉の輿入れに伴って侯爵府へと入る。屋敷内では策謀が渦巻き、姉や各勢力が幾度も罠を仕掛ける中、世子の蘇長寂は警戒と詮索を重ねるうちに、彼女の芯の強さと優しさに気づいていく。二人は力を合わせて事件を調べ、賊を平定し、母の死の真相をも暴き出す。執着を手放した林見霧は、ようやく自らの心に気づく。灯籠の夜、蘇長寂は母の遺品を手に求婚し、二人は晴れて結ばれるのだった。