城隍差 (22話)

物語は明代の弘治年間、朝廷の官吏統治は概ね清廉であったが、辺境の州県は山深く道遠く監察の目が届かず、地方の汚職と冤罪が蔓延していた。典型的な「天高く皇帝遠し」の統治の死角であり、民衆は官吏を恐れ、最底辺の人々には訴え出る術もなく、人命は軽んじられていた。三年前、青渓県は春の干ばつと飢饉に見舞われ、朝廷は救済の食糧と善…

物語は明代の弘治年間、朝廷の官吏統治は概ね清廉であったが、辺境の州県は山深く道遠く監察の目が届かず、地方の汚職と冤罪が蔓延していた。典型的な「天高く皇帝遠し」の統治の死角であり、民衆は官吏を恐れ、最底辺の人々には訴え出る術もなく、人命は軽んじられていた。三年前、青渓県は春の干ばつと飢饉に見舞われ、朝廷は救済の食糧と善金を給付したが、民を救うはずのそれが地方官吏の私腹を肥やす契機となり、県全体を巻き込む連続冤罪事件の幕開けとなった。

城隍差 - 第1話

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