旧物記 (22話)
両親から古物修復の技を受け継いだ孤児の姜瓷は、路地の奥で「旧物記」を営み、装飾品や木製品を修繕しながら、古きを昔のままに修め、誠意を本とする原則を守り、古物が宿す人々の物語に静かに耳を傾けていた。書商の沈硯知は彼女の腕と人柄に惹かれ、二人は一つ一つの古物を通して次第に想いを通わせていく。聚宝斎の番頭・邵万金は悪巧みを…
両親から古物修復の技を受け継いだ孤児の姜瓷は、路地の奥で「旧物記」を営み、装飾品や木製品を修繕しながら、古きを昔のままに修め、誠意を本とする原則を守り、古物が宿す人々の物語に静かに耳を傾けていた。書商の沈硯知は彼女の腕と人柄に惹かれ、二人は一つ一つの古物を通して次第に想いを通わせていく。聚宝斎の番頭・邵万金は悪巧みを抱き、嫌がらせや偽物作りで本物とのすり替えを繰り返す。姜瓷は出納帳によって自らの潔白を証明し、少年・小石頭を引き取り、父の窯印を取り戻して沈家の汚名をそそぐ手助けをする。やがて旧物記は港町の古物業界の規範となり、古きを記録するとともに人々の心をも修復していくのだった。