白河送子 (49話)

白竜河の増水後、白髪の赤ん坊が古びた水瓶に乗って渡し場へと流れ着いた。人々が不吉だと恐れる中、柳桂娘だけが赤子を抱き上げて家に連れ帰り、水生と名付けた。十年後、水生は水脈を感じ、水の声を聞く力があることに気づき、やがて白竜河の水府にまつわる自身の出自を知ることとなる。さらに年月が流れ、大洪水が襲った時、十七歳になった…

白竜河の増水後、白髪の赤ん坊が古びた水瓶に乗って渡し場へと流れ着いた。人々が不吉だと恐れる中、柳桂娘だけが赤子を抱き上げて家に連れ帰り、水生と名付けた。十年後、水生は水脈を感じ、水の声を聞く力があることに気づき、やがて白竜河の水府にまつわる自身の出自を知ることとなる。さらに年月が流れ、大洪水が襲った時、十七歳になった水生は迷わず決壊口へと向かった。危機一髪の瞬間、無数の水族が集まり助け合い、かつて誤解された少年は人々を守る英雄となった。しかし数々の神話の陰で、彼の心の中にあるのは柳桂娘に呼びかける「母さん」という一言だけだった。

白河送子 - 第1話

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